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施工事例

施工例

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煙突の取り回しに難儀

何時も書いてますが、薪ストーブの性能を決めるのは「煙突」。私にとって現地調査から設計が決まれば3割完了。そして残り7割は煙突の設置工事です。

現在販売されている一般ブランドのストーブなら、当方にとって本体はどれでもよろしい。特別性能が落ちるものはないはずです。ストーブ屋ですから相談されれば、各社の特徴とユーザー様の使い方、あるいはお客様の性格を測りアドバイスは申し上げます。ユーザーさんは本体の選択に悩むでしょうけど・・・・・・・私が悩むのは煙突です。

その煙突工事が後付けの方が新築よりはるかに難易度は上がります。

二重断熱煙突は、シングル煙突のように、切り詰めたりできないので、当社が標準で使う国産高木チムニー製の場合、1mから15cmまで4種類の長さしかありません。これを組み合わせて・・・・・壁や屋根を抜いて・・・・って書けば一行ですが、実際は「緻密な」作業となります。(実は苦手ですB型なので・・・・・)

特に今回。ストーブ直上は片勾配。天井直下で壁側に90度曲がりますが、この壁面の外側には切妻の別の屋根が合わさっており。つまり外部的には高いところに抜きたいが、内部的には天井に当たってしまう。というギリギリの折り合いに苦労しました。

下見の際は、一人で採寸しているので「まあ、ギリギリ行けるんじゃないか」と決断してしまいましたが・・・・・。実際工事が始まると・・・・・・あちらこちらぶつかり・・・・・大変右往左往することになったのです。

 

結論からすると室内天井側は2cmしか離れず、外部曲がりのT字管は、下部の出っ張りが屋根材接近して、下の蓋が外せない!!!。

つまり付くには付いたが、1-2cmの遊びしかなかったピンポイントの位置だった、ということになりました。

これは納まった、ということでは一安心なんですが・・・・。良いことばかりでなく、ユーザー様には、メンテナンスが簡単には行えない、というデメリットももたらしました。

 

もちろん最善の結果であることを見てもらって確認していただき、メンテの方法をアドバイスしてきました。

MOKI MD80Ⅲ この10月マイナーチェンジでⅢ型になり、その第一号です。

超高温になる、という当方のアドバイスで、3方通気層をもった、相当高い部分までレンガタイル貼り遮熱壁を自作されたオーナーさまの力作です。

施工データ
設置機種:
炉  台:
煙  突: