陸屋根の鉄骨3階建てに後付けで薪ストーブ設置希望ということでした。
防水のことを考えると陸屋根は抜きづらい。また外壁面からスタッドビスで煙突を固定・・・できるわけもなく。
例えできたとしても誰が煙突掃除すんの?。
ということで、チムニーファンを提案した。
一階は元事務所として使われいたみたいで、ストーブを置く場所はある程度自由度が高かったので煙突の貫通位置をこちらで決められたことは良かった。(壁内で煙突を支える金物を固定できる位置が設定できたため)
それでも切ったり、貼ったりできない二重断熱煙突での施工だから、ストーブ位置や貫通部、そして外部の櫓の位置など、現場で精密に採寸しメモしながら設計図を作っていく。3次元的な位置決めが要求されるので、ミスがないように2度三度計り、数値を書き込んで確認していく。
前もって設計しないの??なんて言われそうだ。もちろん事前に設計して部材も注文してあるんだが・・・・。
後付けの場合壁の内部は開けてみないとわからないので、障害物や躯体内の構造体の都合で、予定より前後左右に○○cmずれる、というのは良くある話なので、ここの工事が終わったら、再度各部分の位置を修正するわけだ。
櫓の位置が決まったので、足元をコンクリートで固める。ここまでが初日。櫓が固定できないと次の工程には移れない。
今回上下方向に予定より10cm下げる位置になったので、外の立ち上がり部分が50cm1本から30cm×2本に変更を余儀なくされた。
このくらいの修正は覚悟の上なので、煙突は複数持ち込んで作業している。
チムニーファンスイッチ部
炉台は事前に作っておいた。
オーソドックスなレンガ造り
敷地上壁から離せなかったけど、不燃材のぶ厚いタイルであるし、壁側に排気が行かないように蓋を設置している