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施工事例

施工例

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最長かも排気管の長さ

ストーブ工事では必ず下見といいます現地調査に行きます。今回のミッションは正直困りました。大変素晴らしいデザインのお部屋でして、どこに設置してもオリジナルの良さを阻害しそうで・・・・何よりも動線といいますが、使い勝手を最優先する私としてはこの点でも、「ここがベターです」「ここしかないでしょう」とペレットストーブの位置を決めることができなかったのです。

多少のことは犠牲にして「ここ!」とやりたかったのですが既存の部屋が立派過ぎました。

実は困って・・・・・「お茶でも」と言われて普段現地調査では飲みませんが・・・・判断できずに時間稼ぎもあって、お茶を飲み始めると・・・。

奥様がここには置けないでしょうか???と提案をいただきました。

 

「!?」

そこは広いLDKの中でキッチンスペースを隠す室内仕切り壁の前だったのです。化粧に天井まで石が貼られておりました。

「う—ん。良いかもしれない。可能かも・・・・・」

デザイン的には最初からここに設計で在ったかも、といういうようなベストポジション。しかしその壁の内側には、台所収納スペースや冷蔵庫が鎮座しておりました。直径110mmの排気管が・・・・ここを立ち上がって、ここで横引きになって、数センチ横にオフセットして逃げたら、柱も逃げられて設置できるかもしれない???。

 

これまでの設置工事の中で最高難度のひとつになることは間違いないです。ただ設計図面が残されていたことで「これ行ける」と確信を持つことができました(壁内の間柱、筋交いの存在がわかっているといないのでは雲泥の差があります)。

 

薪ストーブは本体より煙突の素材と設計が命です。どんな高価なストーブでも煙突がプアなら金をドブに捨てることになります。ペレットストーブは基本電動で排気しますので、そうした配慮はいりませんが、基本その排気管長は4mまでです。この案件はギリギリでした。

冷蔵庫そして棚ギリギリのスペースを排気管を抜いていきます。

 

ま。結果オーライ。ちゃんと燃えて、喜んで頂ければ、こちら裏方の苦労は霧散してしまうのです。高級感あるシモタニ製オルコットは上質なお部屋にとてもマッチしていて、これを選ばれ、そして設置位置まで決められた奥様のセンスに助けられ、納得させられた工事でした。

奥様助かりました感謝いたします。

施工データ
設置機種:シモタニ オルコット
炉  台:
煙  突: