Pellet Stove

ペレットストーブ

機種選定のポイント

ペレットストーブは、薪を炉内で燃やしてストーブ本体の輻射熱を得る薪ストーブと、部屋を暖める仕組みが少々異なります。お客様の環境やニーズとミスマッチのないよう、機種選定時のポイントをご紹介します。
Point 1

温風型と輻射型

温風型の一例(モレッティ製) 市場に出回っているペレットストーブのほとんどが「温風型」になっています。温風型は、燃料を燃焼して出来た炎の熱をパイプに当てて、室内空気と熱交換して温風を送出します。温風が数分で発生し、それをファンで強制的に部屋内部に循環させるので、輻射型の薪ストーブより早く室内を暖めることができます。しかし、温風に特化しているために、鍋やヤカンを載せて使うことはできません。
ペレットストーブで料理 少数ですが、輻射型のペレットストーブもあります。薪ストーブと同じように炎がストーブ本体の鉄を温め、その輻射熱で室内を暖房しますが、暖まるまで30分程度はかかります。天板が熱くなりますので鍋やヤカンも使うことができます。
一部の機種では、温風型でありながら天板を備えた機種もあり、大きい鍋は置けませんが、小さなヤカンなら載せることができます。暖房用の送風量を減らすと天板の温度が上がる仕組みになっています。

Point 2

自動点火と手動点火

操作表示部 シモタニ製のスイッチ

多くのメーカーがスイッチを押すだけの自動点火を採用しています。またタイマー点火も多くの機種が備えています。タイマーの種類も1分単位で精緻なものから、1時間単位のものなどがあります。しかし、「ウォームアーツ」製は、メーカーのポリシーにより、薪ストーブのように着火材で点火し、タイマーも備えておりませんので、利便性や手軽さを重視される方はご注意ください。

Point 3

出力表示の目安

ペレットストーブ国内市場向けのペレットストーブは、出力6kWから8kWの中型クラスが主流です。地域や家の断熱性、個人の体感温度によって一概に言えませんが、このクラスですと、築25年位の住宅で、20畳程度は暖房できる性能があります。最新の住宅では、建坪30坪程度なら1台で足りてしまう住宅も増えてきました。
温水循環の概念図10kW以上の大型の機種もあります。また、1台で温風に加えて、床暖用の温水循環機能を備えたタイプや、温風ダクトを備えていて、別の部屋に温風を供給できるペレットストーブもあります。

Point 4

ペレットストーブに不可欠な電気

現在市販されているペレットストーブのほとんどが、電気によって駆動しています。少数ですが、無電源のペレットストーブも存在しますが、消したい時に止められない、火力調整ができない、燃焼効率が悪く燃料からカロリーが得られない、燃料補給の操作、煙突が必要、メンテナンスに手間がかかるなど、実用性から遠いのが実情です。
逆に言えば、燃焼の送風や温風、燃料送りのためのモーターがあることで、薪ストーブを上回る熱効率(ペレットストーブは90%近く、薪ストーブは70%程度と言われています)や、燃料補給の手間などの使い勝手を得ていますので、この点は理解していただく必要があります。消費電力は概ね100W/h以下ですので電気代は僅かです。

取り扱いメーカー・ブランド(代理店)

  • ウォームアーツ
    ウォームアーツ
  • シモタニ
    シモタニ
  • シエデルカミン(北越融雪)
    エデルカミン(北越融雪)
  • 豊実精工
    豊実精工
  • リンカルジャパン&MORETTI DESIGN
    リンカルジャパン
  • 西村精工
    西村精工
  • ダッチウェストジャパン
    ダッチウェストジャパン
  • ニシムラトレーディング
    ニシムラトレーディング